デリバティブ偏愛家の日記

弱小投資家の相場備忘録

2017/11/9 相場概況

相場概況

日本株は怒涛の一日。記事書いてる余裕が無かった。

 

日本株

 午前は急伸して高値23,382まで上昇したが、昼休みから先物が下落を開始。後場には一時22,522まで急落したものの、指数は45円安で引けた。日中の値幅860円は昨今稀な高水準。夜間には22,370まで売られた。

 今回の急落に関して言われている一説は、

  1. SQ前日の急伸でOP市場が荒れる
  2. 日経VI指数が上昇
  3. 日経VI上昇でリスク値増加と判断したアルゴが先物売り開始
  4. 市場全体に波及

というもの。

日経VI指数とは、日経オプションにおいて、まともに値がついている全てのアウトオブザマネー(OTM)の権利行使価格のIVの平均値。直近限月と期先限月の二つを線形案分して常に満期まで30日となるように計算されている。尚、"直近限月"は取引最終日の3営業日前に更新されるため、昨日の場合、計算に使用されるのは12月限、1月限であり、11月限は加味されない。詳細は下記リンクの算出要綱を参照。

指数情報 - 日経平均プロフィル

 

ということでVI指数の推移を見てみる。

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中期で見ると5月以降20%を超えたことが無い模様。

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こちらは短期のチャート。12:30に20%を超えた。

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これは普通の日経平均先物のチャート。十字線は12:30に合わせているが、この時点ではむしろジリジリ上昇している。本格的にVI指数が上昇し始めたのは14時以降なので、既に急落は始まっている。…何とも言えない。

 ちなみにリスク値に応じてポジション量を調整する手法は古典的で、機関投資家向けのファンドで何度か見たことがある。ただ、その時リスク値はIVではなくHVで計算していた。ロングした状態から、IV基準で一定以上になったら売り抜けようとすると、IVの非対称性(上昇時より下落時の方がIVが上がり易い)から先物売りがIV上昇を生み、それが更に先物売りを呼ぶ、という形でネットショートにしていないと自分で自分の首を絞めるだけで利口な戦略かどうか疑問。ニュートラルな状態からIV水準見合いで売りを突っ込んでくるなら分かるけど。

 

日本国債

 そんな市場あったっけ?という程に無風。30Y入札が低調だったが、皆株に夢中でそれどころではない。

 

米国株

 日本株下落を受けて世界的にリスクオフが波及した。米株は日本時間深夜に切り返した。米株のIVはさほど上がっていない。このところ地合いの悪かった欧州株は下げ幅が大きい。

 

米国債

 債券市場は至って平穏だった。ただ、欧州株下落の中でBundsも下落。教科書では株が下がると債券は上がるのに笑

 

為替

 USDJPYは午前中の株高でも114円付近までしか伸びない。外為どっとコムでは客のオーダー情報を加工して公開しているが、114円中盤から売りがかなり分厚い。大体個人投資家指値を入れる人の方が少ないので、実際その水準まで行くとそれ以上に成行の売りが来るだろう。ということで上値は重く、株の急落で113円台前半まで落とした。株のIVが20%付近まで上昇したのに対し、USDJPYのIVはほぼ変わらず。

 

商品

 原油は揉み合いが続く。金はやや上昇を開始した。

 

雑記

 株が荒れているが、米金利のカーブ変化をちゃんと見たいな、と思ったのでExcelでせっせとシートを作った。毎日ガンガン動くものではないので、週末に振り返る程度に使えそう。

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