デリバティブ偏愛家の日記

弱小投資家の相場備忘録

2017/10/10 相場概況

相場概況

日本株

 先週末は北朝鮮ミサイル発射準備との噂で雇用統計での上昇分を吹き飛ばしたが、三連休に何も無かったこともあり、寄り付きから上昇し、年初来高値を更新した。選挙期間中はやはり強い。あれだけ色々模索した割に、結局選挙アノマリーにベットするポジションは組んでいないので指をくわえて見ているだけの状態。

ちなみに何かと話題の北朝鮮だが、実は同国の記念日とミサイル発射はあまり関係が無いというデータが出ていた。

www.bloomberg.co.jp

 

日本国債

 寄り付き後こそ先週の米雇用統計の動きを受けて多少売られたものの、日銀の国債買い入れ結果を受けた押し目買いで戻した。夜間は米債上昇に合わせて小幅上昇。

 

米国株

 指標こそ特に出ていないがNY時間にやや大きな上下を短時間で見せた。カタルーニャ独立問題関連との指摘もあるが、いまいち原因が分からなかった。

 

米国債

 こちらはNY時間に先物が大きく上昇。結局半値戻しではあったが原因不明。

 

為替

 USDJPYは米金利に左右される展開。ドルインデックスは9日からほぼ継続して下落しているがUSDJPYは東京休場ということもあり、動きは鈍かった。逆に10日には一時111円台まで下落。また、衆院選の波乱を警戒してか、10/25満期のUSDJPYオプションは若干IVが高い。

 

商品

 原油は昨日の夕方からゆっくりと上昇トレンドを見せていた。上下どちらかに吹き飛ぶか無風の二択が多い印象だけに珍しい。10日ロンドン時間から加速し、NY時間には雇用統計前の水準まで戻した。営業日3日にして上下3%の動きなので、なかなか大きい。

金(XAUUSD)は雇用統計直後の北朝鮮報道以降、上昇を継続している。9日はトルコと米の関係悪化が懸念され、またドル円こそそれ程下げていないが、ドルインデックス下落を受けた上昇とも考えられる。

 

雑記

 衆院選のような政治イベントがある場合に、その結果をどう市場が織り込んでいるか、複数アセットのリスクリバーサルを比較すると面白いのだが、もし興味深いデータが出て来れば明日の"雑記"に書こうと思う。

リスクリバーサル(RR)とはCallとPutのIVの差であり、正の数字あればCallの方が高い、つまり市場では上昇する可能性を予想している、といった具合に分析できる。メインは25%DeltaのRRだが、これはちょうどオプションのDeltaが25%になっている権利行使価格のIVをCall、Putで比較する、というもので、例えば現時点のUSDJPYでは10/25満期だと大よそ以下のとおりである。

Put:権利行使価格111.75円 IV約10%

Call:権利行使価格113.75円 IV約8.3%

RR = 8.3 - 10 = -1.7

 これを日経平均オプションや、CMEの通貨先物オプション等で比較し、どれが最も自民過半数割れリスクを過度に織り込んでいるのか、逆に最も楽観的で織り込んでいないのか、が分かる。RRは所謂リスク資産の場合恒常的にPutの方が高い状態(マイナスの状態)となるので、出来ればイベント前後のRRと比較すると尚良い。

この手の市場間での織り込み具合の差分を調べるには、他にもCME通貨先物の投機筋建玉データも有用である。これは比較的有名なので調べればすぐに出て来るので助かる。